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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ Vol.149 2021年9月号
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「自分を大切にすること」
毎日やらなければならないことに追われていて、あれも出来ていない、これも出来ていないと思って生きている人は、たくさんいると思います。
私もその一人でした。ところがあることがきっかけで、全く違う視点から考えることで、頭の中がすっきりした状態で生きることが出来る方法を知りました。ひとことで言うと、やらなければならないと追い立てられるような生き方から、日々を自分が選択して決め取り組むと言った主体的な生き方に変わった感じです。
その方法は、まず日常的にやること、今後やらなければならないと思っていることを全部書き出します。そうすると、びっくりするくらいたくさん出てきます。私は、これを全部やろうとしていたんだと思うと、そもそも無理だと思いました。
断捨離をするように、「やること」「やろうと思っていること」「今やらないこと」に分けていきました。
そうすると、「今やらない」と思うことも、やらなければと思って頭の中にいつもあったことが分かったのです。常にその状態なので、追い立てられている感じから解放されることがなかったのは当然だなあと思いました。
いつかやるかもしれないけど、今はたぶんやらないと思うことを書き出して、それを「今やらない」と決めます。(今やらないは、これから先もやらないことではなく変わる可能性もあります)頭からそれを完全に取り出すことによって、その部分にスペースが空きます。
今度は「やろうと思っていること」に期限をつけて、スケジュールに入れます。(私の場合は、Googleカレンダーを使っています)また頭の中のものを、スケジュールに移すことができるのでスペースが空きます。日常的にやること(歯磨き、着替え、食事、など)も、スケジュールに入れていきます。
「今やらない」を頭から取り除くだけですごくすっきりし、やることが明確になって、もやもやしていた頭の中の霧が晴れた感じがしました。今まで忙しいと思い込んでいましたが、頭が整理されていなかったから、走馬灯のように「あれをやらなければ→まだ出来ていない」を繰り返して頭の中を忙しくして疲れていたのでした。
その次にやることは、毎日メモ帳を常に持っておき、やることが浮かんだら、その時に書いておきます。頭の中に残すということをやめるのです。そして一日の終わりにスケジュールする時間を作り、メモ帳に書いたこともスケジュールに入れていきます。この方法だと、まず頭の中に留めておかなくてもいいので覚えておく必要がありません。それが楽だなあと思いました。
今までの私は、「あ、忘れていた。やらないと・・・。」と思って、時間が経つとまた忘れていました。そしてそのことで、自分に対して嫌な感情が残りストレスになっていました。
「ああ、またやってしまった・・・。だめだなあ。」 と言う感情。でもその感情もほとんどなくなりました。
スケジュールを毎日立てる時間を作ることは、毎日をどう生きるかを考え取り組むので、やってみるととても気持ちいいです。毎日、達成感がある感じです。また、意外に自由になる時間がかなりあったんだと気づきました。だらだらと時間を過していたことも多かったなあと思います。
始めてまだ2週間程度ですが、明らかに私の中で変化があります。主体的にそして丁寧に生きることが心を満たし自分を大切にしているなあと感じられます。そして時間も大切にして使おうと思うようになりました。考え方を変化しただけで、現実がこんなにも変わるんだなあと思います。
時間を生み出すことで、一番大事なことは「自分がやらない、人にお願いする」という考え方が必要になります。
例えば、会社の上司や先輩は自分がやらなければと思っている人が多いですが、部下に自分の仕事を依頼していく。また、コミュニケーションを取って一緒によりよい方法を考えてみる。そうするとやらなくてもいいことに気づいたり、自由な時間を生み出したりすることができます。
私じゃないと出来ない。私がするしかない。私がいないと出来ないという観念は自分を束縛するし、ある意味、人を信用していないことにつながります。信用して任せることで頼んだ人にも出番を与えることにもなります。頼まれた人も、その人の役に立ち貢献することができます。
そうやって自分に余裕や時間を与えてあげることで、よりよいアイディアや考えを生み出すことができますし、なによりも心が平穏になります。そして周りにもよい影響を与えることができることにもつながります。忙しい、忙しいと口癖のように言っている人は、一度立ち止まって今の在り方をじっくり見てみるものもいいのかもしれませんね。