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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0143 2019年3月号
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「 自分をあきらめない 」
会社を存続させることが、企業の一番の使命です。
私は会社を存続させるためには、ナオミを「自ら考える集団」にすることが、
何よりも必要なことだと思っています。
そのための一歩として、今年は責任を取る生き方ができる人を
育てることに注力することにしました。
そして、そのためのプログラムが3月から始まりました。
その名前はリーダープログラム。通称「リープロ」。
ひとりひとりがナオミの責任者であるという立場で、ものごとを考え、
実行していくことができれば、どんな時代が来ても、どんなことが起きても、
乗り越えていくことができると私は思っています。
リープロは、会社における責任者であると同時に、自分の人生の責任者でも
あることを学んでいくプログラムでもあります。
期間は6ヶ月です。
週1回の勉強会と、毎日の宿題があります。
忙しい中で取り組むからこそ、時間のやり繰りの仕方を考えたり、
人とコミュニケーションをはかりながら仕事を任せたり、お願いしたりすることで、
より成長できると考えています。
いつもとは違うやり方。
それを必死で考え実行することは、その人の可能性を開きます。
そして知らなかった自分に出会えます。
言い換えれば、諦めていたことに気付き、自分の壁を突破することができる
自分に出会えるのです。
それは、本当に素敵なことだと私は思うのです。
リーダープログラムは、まず説明会から始めました。
説明会では、今回はナオミ初の教育プログラムで、経営陣も本気で
臨む覚悟なので、みんなにもそのつもりで参加してほしいと話しました。
それを聞いて参加したいと思う人には、3つの課題に対して
作文を書いてくださいと伝えました。
(説明会を聞いて参加をしない選択をした人もいました)
その3つの課題は、
・リーダーとしてナオミにあなたは、どんな貢献ができるのか?
・あなたの強み、弱み。
・あなたは何のために生きているのか?
です。
そしてその後、作文を送ってくれたメンバーの本気度を知るために、
面接をひとりひとり行いました。
説明会を聞いたメンバーの参加、不参加のパターンはだいたいこの3つでした。
1.経営陣が「このプログラムは会社にとって大事なプログラムだ」と言っているので、
まず受けてみようと思う人
2.自分の仕事や周りのことを考えて、今はやらない方がいいと判断し、参加しない人
3.面接を行った結果、全員通過するとは限らないと説明会で伝えていたことで、
自分は通過しないだろうとあきらめて参加をしない人
説明会の後、説明会に参加していた人の中で、最近生き方の話をよくしていた
社員と話す機会がありました。
その社員は、3番目の判断をしようとしていたので、私はこう話しました。
「なぜあきらめるの?
あきらめることは、自分に対して失礼です。自分をみくびっている。
落ちたっていいじゃない。
全力でやってみれば、結果は自分が思っていたものとは
違っているかもしれない。
やらないこと、動かないこと、挑戦しないことが一番だめだよ。」と。
そうしたらその社員は、自分がいかに自分で限界を作っていたのかに気付き、
「全力でやってみます」と言って、参加することを決意しました。
面接後、「どうだった?」と聞くと、「自分の思いを悔いなく全て
伝えることができて良かったです。」と言っていました。
その社員の面接は、私ではなく専務の川田が担当でした。
川田からは、「以前の彼とは違ってやる気が見えましたよ」と聞き、
頑張ったんだなあと私もうれしくなりました。
そして結果、彼は合格となり、リープロに参加することになりました。
人生において、多くの人が自分で限界を作っています。
自分を諦めています。
環境のせいにしたり、人のせいにしたり、できない理由を言って、自分を正当化します。
かっこ悪い自分を知られたくないからです。
そうやってチャンスを逃してしまうのです。
本当にそれでいいのでしょうか?
大事な自分を諦めて生きていくことでいいのでしょうか?
私は限りない自分の可能性を信じて生きていくことが、大事な自分に
対して真摯であり誠実であり尊んでいるとことなんだと思います。
リーダープログラムでは、まったく気付いていない自分を知るワークがあります。
ちっぽけな自分と向き合うことで、どれだけ自分が傲慢で、自分勝手で
人をおきざりにして生きているのかに気付きます。
それにしみじみ気付いたときに、人は本当の意味での感謝を知り、
謙虚に生きる意味を知ります。
そして、自分のあり方が変わっていきます。
その中で、自分をあきらめない生き方をするようになります。
なぜなら、どれだけ周りの人たちに支えられていたかを知るので、
周りの人への貢献、恩返しとして努力し続けようとするからです。
その努力は、簡単ではありません。
染み付いてしまった自分の傲慢さ、自分勝手さ、
人をおきざりにしてしまっている自分、人の話を聞いていないこと
に気付くのが、まず大変です。
気が付いて、そうならないように生きていくには訓練が必要です。
最初はやっていることにすら気が付いていません。
そしてそのあり方を意識するようになると、やってしまっている自分に、
だんだん気付き始めます。
そして今度はやる前に気付けるようになります。
そうして気付ける回数が増えると、やらないようになっていきます。
その間、気付けない自分に落ち込んだり、無理かもしれないとか、
自己嫌悪に陥ったりして苦しい時間が長く続きます。
この努力に大事なことは、自分を諦めないということです。
自分を諦めずに生きていくことは、周りにも大きな影響を与えます。
リープロでは、そこを何度も何度も伝えていこうと思います。
諦めないとは、責任を取って生きる人のあり方です。
それが本当の意味でのリーダーだと思います。
自分には可能性があり、人に影響を与える人であることを知り、
その生き方が会社の人間関係、それ以外の人との関係においても、
どれだけ影響を与えるのかを知ると、自分のあり方が変わります。
そんなメンバーがナオミにどんどん増えていけば、
永続的に続く企業となることは、現実味を帯びてきます。
これから始まるリープロで、人のあり方を変え、
チームのあり方を変えていこうと思います。
それがみんなの幸せにつながると私は思っています。
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