駒井亨衣のメールマガジン
Vol.141 2019年1月号
「 2019年 決意表明 」
ナオミでは毎年、新年の仕事始めの日に、私から「今年のテーマ」を決意表明する時間を取っています。今年の決意表明は、いつもの年と違ったカタチで行いました。以前は、全員に向けて私の方から話を一方的にしていましたが、もっと心に残る有意義なものにしたいと思い、8人ずつのグループに分かれて、ディスカッション形式にしました。
まず、私が決意表明を行いました。
ナオミの今年のテーマは「ビジョンのもとに自ら動く」です。
そもそも私がまだ役職も何もなかった18年前、代表になって会社を変えたいと思ったときの想い(ビジョン)は、「みんながここで働けて幸せと思えるような会社を作りたい!!!」と、こんなシンプルなことだったのです。
そして、8年半前、私が代表に代わってからは、社員がどんどん増えて、それにともなって部署も増えて、ルールも作りだんだん会社らしくなっていきました。しかし社員が増えた分、いろんな考え方の人が増えて、意思の疎通が難しくなっていきました。
そうすると誤解が生まれたり、会社の問題が他人事になっていったり、私が作りたかった会社から、少しずつ離れて行くような危機感を感じ始めるようになっていきました。
特に去年は、いろんな問題が勃発しました。ある部署の揉め事が、全体に影響を与えることもありました。
火消しに回ったり、調整に時間を費やしたり、後ろ向きな仕事が増えていきました。いくら解決しようと動いたところで、遅々として進まない感じがしました。これは経営陣だけが、奔走してもだめだ。みんなに「一緒に会社を変えて行こうよ!」と本音で話をして、協力してもらうしかないと思ったのです。だから今年の決意表明は、原点に立ち返りみんなに私の気持ち、想いをぶつけることが、どうしても必要だと思いました。
「私はみんなが心からナオミで働けて幸せだと思える会社を作りたい!!!!ビジョンに共感してくれる人と働きたい!!!そのためには、そんな会社になるようにみんなも自ら動く必要がある。待ちの姿勢では何も変わらない。前向きな発言、みんなにパワーを与える言葉や行動。どれだけナオミに貢献できるのかを考え動くこと。そんな人と一緒にナオミを良い方向に引っ張って行きたい。」
そんな話を、心を込めて話しました。1時間ほどかけてそれぞれのグループでディスカッションをしたので、みんなには私の想いは届いたのではと思います。そして今回は、次のような宿題を出しました。
「ディスカッションをした感想と、自分が何をすればナオミに貢献できるのかを考える」です。
ディスカッションが終わってからも、みんなに深く考えて欲しいと思ったので、このような宿題を出したのですが、早速嬉しいなあと思うような感想が返ってきました。
「社長のビジョンは入社当時からずっと伝えていただいていましたが、本当に意味で理解はしていなかったなと思います。ビジョンは何の為にあるのか、どう向き合えばいいのか、正直分かっていなかったからです。
ここ最近会社について考えることや自分自身、今後どうしていきたいのかを考えており、経営の本等を読んでいたおかげか、ビジョンを持つ必要性が分かってきたところでの今回のお話だったので、非常に自分事のように感じられ、力になりたいと心から思いました。
専務のお話でもあった中小の会社は社長のビジョンの元に仲間が集い、そのビジョンにそぐわない人は去っていく。本当にその通りだと思いました。思えば自分が前職を辞めた理由もそこにあったように思います。だからこそ、社長や専務のビジョンに自分は共感しているからこそ、会社の一員として一緒に歯車を回したいと思います! 」
「駒井社長が繰り返し発信されてきた「社員が幸せに働ける会社」ということについて、今回の決意表明を聞くことにより、今までよりもずっと強く社長の熱い気持ちを感じ、改めて、ナオミの社員として目指さなければならないビジョンを認識しました。
私自身、ナオミの自由な社風がとても魅力的だと感じていて、役職者でなくてもひとりひとりが会社の為を考えながら活躍している素晴らしい会社だと思います。しかし、自由を与えて頂いている代わりに、自主的に「ルールで束縛しなくてもきちんと行動できる集団」であるべきで、決意表明の中で述べられていた「ビジョンに沿わない行動」はまさしくその通りだと感じました。
私が転職を通して見てきた会社は、会社と社員の間に信頼関係も何もなく、社員はルールで縛られる代わりに、お互いぶつかり合いも起きないような会社でした。ナオミがそのような状態になってしまわぬよう、今こそ駒井社長のビジョンを社員全員で実現して行かなければならないと思います。」
こんな風に感じてくれているメンバーがいてくれていることが本当に嬉しく、ありがたく思いました。そして一緒に高みを目指して、ほんまもんの会社にして行きたいと強く思いました。社内の問題は、これかもいろいろ起こってくるとは思います。でも、素晴らしい仲間が居てくれることを再認識させてもらったので、私はみんなが幸せになる会社を作るためにこれからも尽力します。