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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0103 2015年8月号  
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 今月のテーマは・・・・。

「 自信がない その1 」

最近出会う若い人たちから、自信がないとか、
自分が好きじゃないと、聞くことがよくあります。

自信がない理由は、2つあると思います。

1つ目は、親からあまり褒められず、認められた経験が少ない場合。
2つ目は、理想とする自分と現実の自分に大きなギャップがある場合。


1つ目の理由は、結構根深くて自分はありのままでいいんだと
思えるようになるまでには、相当の時間が必要です。
特に、「いい子」を演じて来た人に多いパターンです。


母親に、「そんなことをしても無駄」、「遊んでないで勉強しなさい」
「○○ちゃんは、よくできるのに・・・」「ちゃんとしなさい」
などと、私もよく言われていました。


私が特に傷ついたのは、「思いやりがない」と
しょっちゅう母親に言われたことでした。


そんな自分ではダメなんだ、それに応えなければならないと思って、
小学校のころから頑張っていました。
でもどこまでやれば、母親は私を認めてくれて褒めてくれるのだろうと
いくら頑張っても終わりのない感じがありました。


思春期のころになると、話したところで、否定的な言葉が
返ってくるのが分かっていたので、親とはほとんど口を
きかなくなりました。
誰も私を分かってくれないと言う、孤独感がありました。

そして心のどこかで醒めていて、虚しい感覚が絶えずありました。
何をやっても心の底から楽しくない。
外面はよかったので、みんなからは明るい人と思われていましたが
本当はそうではありませんでした。


この虚しさがなぜ生まれてくるのかどうしても分かりませんでした。
その理由が分かるまで、約40年という時間がかかりました。
虚しさから解放されたのは、子供たちの不登校があってからです。


いい人でいないといけない、いい母親でないといけないと、
自分で自分を縛り付けていた私は、ありのままの自分で
いることができないでいたのでした。
いつも演じていた私が居ました。


子供の不登校は私の心の鎧兜を剥ぎ取ってくれて、
ありのままの自分で生きることの爽快感を与えてくれました。


「もう、頑張らなくてもいいんだ。
人にどう思われようと、私は私でいいんだ。」
正直に生き始めたときから、あの虚無感は、姿を消していました。


それまで私は、地面から約1cmほど浮いたところで
ずっと生きていた感覚がありました。
足が地に着いていなくて、しっかりと生きている感じが
ありませんでした。


でも、ようやく着地でき、大地を踏みしめることができたのでした。
私はそうして自分自身を約40年という長い歳月をかけて
やっと好きになれたのでした。


それからは、本当に生きることが楽になりました。
何故なら、自分を偽る必要がなくなったからです。


ありのままの自分が好きで、堂々と生きている人の多くは、
親が自分を愛してくれているとしっかりとした実感を
持っている人が多いです。


そうやって育てられた人は、自分はどんなことがあっても
絶対に大丈夫と、自分を信じる力を強く持っています。
相当にしんどいことが起きても、乗り越えて行く力があります。


親が、「何ものにもならなくてもあなたは存在するだけで素晴らしい、
生まれて来てくれてありがとう」と、子供に伝えることができたなら
自分を信じることができる人がきっと増えるだろうと思います。


けれども、悲しいことに親自身も自分の親に同じようなことを
されて(認めてもらえなかった、愛されている実感を感じられなかった)
苦しんでいるケースも多いのが現状です。
自分を認め、好きになることがとても難しい。


大切な自分を傷つけ、痛めつけていることにさえ、
気が付いていない。
むしろ、まだまだこれではダメだと思っている。


もしそんな風に思っている人がいたら、伝えたいことがあります。
ただ、あなたが居るだけで幸せだと思う人はたくさんいます。
あなたが笑っていると幸せだと感じる人もそれ以上にたくさん
います。


早くそのことに気が付いて、自分を許して認めて
あげて欲しいと思います。


自分を好きになりたいけど、どうしたらいいのか分からないと言う人、
まず、周りの人に勇気を出して聞いてみてください。
「私のいいところはどこですか?」って。


意外に、自分では気が付かないようなところを褒めてくれる
ものです。
そのとき大事なことは、褒めてもらっているのに、
「いえいえ、そんなことはないです」と言わないこと。
素直に受け止めてください。
言った人も素直に受け止めてもらえるとうれしいのです。


そして、あなたが素直だとその人はまた言ってあげたくなります。
今度は、もっとここをこうした方が良くなるよと教えてくれるように
なります。なぜなら、ちゃんと人の話を聞いて行動し、感謝をする人
には、もっと良くなって欲しいと応援したくなるからです。


誰かが褒めてくれたことで、自分を少し認めることができると
不思議と前向きな気持ちになります。
何か行動してみたくなります。
小さな一歩を重ねていくことで、あなたは自分をもっと認めるように
なり、自信を付けていくことになります。


子供が、自転車に乗れるようになるときと同じです。
最初は、乗れなくて、怪我ばかりして嫌になってしまい、
泣いたり、拗ねたりですが、何度もトライすることで
感覚的に身に着けて行き、いつのまにか上手になっている。


自分のことを好きになるのも同じです。
最初は、分からなくて、できなくて当然です。
でも、うまく行かないときも諦めないで、
大切な自分のために自分を好きになる
行動を続けてください。



是非トライして欲しいのは、前向きに楽しそうに生きている人たちと
たくさん出会って、たくさん話をし、たくさんの価値観に
触れることです。
そうすると、いかに自分が狭い視野の中で生きていたのかが
分かり、自分の価値観と強迫観念にがんじがらめにされていたのに
気付きます。


「なんだ、みんな結構ゆっくりと道草しながら自分の
人生を歩いているんだなあと・・・・。」


そのうち、自分を解放することができるようになり、
笑ったり、泣いたり、感動したり、怒ったり
自分の小さいころの素直であの柔らかな気持ちのいい感性が
だんだん蘇ってきます。


その感性が戻って来たと感じたとき、きっとあなたは
自分のことが本当に好きになっていると思います。


その時は周りの景色も変わっています。
人が近づいて来てくれるようになり、孤独ではなくなります。
笑うことが多くなります。
人が愛しくなります。
心が満たされます。
生きていることがありがたく思えるようになります。


その感覚は、なんとも言えず幸せな感覚です。
そして、それは間違いなく周りの人を、幸せにすることにも
なるのです。



次回は、自信がない理由の2つめのお話です。


つづく。


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