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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0102 2015年7月号  
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 今月のテーマは・・・・。

「 子供が教えてくれたこと 」 小学校の先生をしている息子(30歳)の話を聞いて、
親の責任は重大だなあと思うことがありました。

親の仕事は、一人の子供の人生を一生左右する
くらい大事な仕事なのに、それを認識している
親が、少ないと私は思うのです。

多くの親は、子育てを教えてもらうこともなく、
思考錯誤しながら日々追われて育てています。

子供のことを考えたときに
何が一番大事なのかとはっきりと分かって
育てている親って、どれだけいるんだろうと
思います。

今、日本には、親が子供を育てることを学ぶ
環境がほとんどありません。

だから、特に母親はこれでいいんだろうかと
悩みつつ手探りで、育てています。

実は私もそうでした。
正解がないのでいつも迷っていました。

夫とは、子育てに対して考え方が違っていたので
相談することもあまりなく、友達には、困っていても
プライドがあって言えなかったりしました。
ある意味孤独でした。


子供に起きるいろんな問題は自分の知っている
少しだけの知識で、その場その場をしのいでいました。
子育てに対する自分の軸がありませんでした。

子供が小さいころはよその子と比べて、
落ち込んだり、ほっとしたり一喜一憂していました。


言うことを聞かなければ、叱る。
子供の気持ちを聞くこともなく、親の都合で決める。
随分横暴なことをやっていました。


子供は親の言うことを聞いて、学校でみんなと仲良く
問題を起こさず、真面目にやってくれることが
一番だと思っていました。


それは自分にとって都合のいい子供であることを
求めていただけだったのです。
本当に子供にとって大事なことがその時の私には
分かりませんでした。


だけど、二人の子供が思春期になって学校へ
行かなくなったときに小手先では、
もうどうにもならない状態になってしまい
本当にどうしていいのか分からなくて
途方にくれました。


子供は親のずるさや、嘘や、勝手なところを暴こうと
反抗し続けました。
私が子供に対して本気で守ろうとか、向き合おうとか
していないことに子供が力づくで私に訴えていました。


そのことが分かるには2年という時間がかかりました。
私は子供の抵抗を受けて、子供は親の思い通りにはならない!
ということを叩き込まれました。


そして何よりも大事なことは、どんなことがあっても
子供を信じ、絶対に見放さないこと。
どんなときも子供の味方であること。
それが子供にしっかりと伝わっていること。


そのことがようやく分かったとき、子供に対しての要求は
無くなりました。
いい大学に入って、いい企業に行けば安泰だと、まだ多くの
親が抱いている幻想に私も惑わされていたのですが、
そんなことへのこだわりもすっかり無くなっていました。


学校も、行っても行かなくてもそんなことはどっちでも
よくて、ともかく生きて笑って暮らしてくれれば
いいと思うようになりました。


そう思うようになってから、子供の行動は変化して行きました。
子供たちは自分のやりたいことをし、失敗したら自分で
尻拭いをしながら、挫折を力にし、たくましく
生きていくようになったのです。


信じて、見守り、待つことをしていくうちに
子供たちは、私に本心で素直に話をしてくれる
ようになって行きました。


ようやくこの親は信用できると思ってくれたんでしょう。
教えられることの連続でした。


親である前に、人としてどうあるべきなのかを
子供たちは私が分かるまでこれでもか、これでもかと
体を張って諦めることなく挑み続けてくれていたのでした。


本当に本当にありがたかったです。
その後、私と子供の関係は親というよりも
仲間のような関係です。


私をありのままに受け止めてくれる。
辛いときは、弱音を吐かせてくれるし、
相談にのってくれる。
また、励ましてもくれる。
素晴らしい存在です。


子供が反抗をしてくれていなかったら
私はいろんなことに気づくことなく
自分の都合のいい価値観で相変わらず
子供を支配しようとしていたと思います。


その状態は子供も親も苦しい。
子供との関係が苦しい人は、かつての
私のような人が多いのではないかと
思います。


親だからという価値観は一旦捨てて、
子供にとって、どんな人であれば
子供が本心を話そうと思えるのかを
考えてみて欲しいと思います。


それは、頭ごなしに否定しない人。
話をちゃんと聞いてくれる人。
価値観を押し付けない人。
なんだと思います。


私は、子供がお腹に宿ったときから、
子育てを教えてくれたり、いつでも
話せる人たちがいる場所があったら
本当にいいのになあと思います。


そのようになれば、子供との関係で苦しむ親は
減るし、親がしっかりとした考えで子供を
育てていけば、親のことで悩む子供が
減ります。


ですから、「学び舎 傍楽」 http://hataraku703.com/ では、
今後お母さんが子育てを勉強できる会を
作って行きたいと思っています。


そこに来てもらえれば、私だけ悩んで
いるんじゃない、仲間がいると思って
もらえるように。


弱音を吐けて、涙を流せて、励まし合い、
勇気がもらえるように。


そして、一人でも多くのお母さんが笑顔で
子供を信じ見守って生きていけるように。


それが子供にとってなによりもの
心の安定剤となり、自分を信じる力を
育てることになると思います。


その力は一生に渡って、子供自身を
支え、辛いときも乗り越えて行ける
力になることを本当に多くの親が
知って欲しいと思います。


追伸
下記のメッセージは息子が二十歳になったときに
私の誕生日に初めてくれたものです。

私は、その手紙を読んで号泣しました。
私の親としての通知簿(評価)だと思いました。
子供から逃げずに、向き合って本当に
よかったと思えた瞬間でした。




母へ
遅れたけどお誕生日おめでとう。
もうオレは20才になりました。
色々あったけど、オレをここまで育ててくれて
本当にありがとう。
オレは今サッカーのコーチをしているけど
困った事や悩んだ時はいつもお母さんに
相談しています。
お母さんとしゃべると、そうなんやって
いつも、いつも勉強になります。
オレはお母さんを本当に信頼しているし
本当に尊敬しています。
本当にお母さんの子供で良かったです。
いつも東京に行ってガンバっていますが、
あまり働きすぎないように、自分の体を
大切にして自分の目標に向かってガンバってください。
オレもお母さんに負けないくらいガンバりますので、
これからもよろしくお願いします。
たいした物じゃないけどプレゼントです。
(原文そのままです)

*プレゼントはとてもいい香りの香水でした。

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