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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0085 2014年1月号  
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 今月のテーマは・・・・。

「 ホンモノ 」

 

先日、家族と甥っ子とで岡山の倉敷、児島を旅行しました。

 

私は倉敷に行くまで知らなかったのですが、

倉敷市の児島は、日本最初の国産ジーンズを誕生させたところで

若者の間では、デニムの聖地として知られているそうです。

 

甥っ子は、それを楽しみに旅行に参加した訳なんですが、

甥っ子のおかげで私は、モノづくりをしている人の情熱を

体験することになりました。

 

倉敷白壁屋敷の美観地区にある、お土産店の2階で営業されている

ジーンズ店にフラッと入ったところ、

「日本人の体型に合ったジーンズ」と書かれたボードがありました。

 

そのキャッチフレーズに心を動かされた甥っ子は、さっそく試着しました。

 

すると試着室から甥っ子の歓声に近い声が聞こえて来ました。

試着室から出てきた甥っ子は、素晴らしいフィット感を

私たちに伝えたくて、屈伸運動を何度も何度もし

「このジーンズは凄い!凄い!」と繰り返していました。

 

甥っ子は、「太腿が張り、O脚、短足」の典型的な体型で

自分に合ったジーンズがないのに長年困っていました。

 

一般的なジーンズは、太腿が入れば、ウエストがブカブカ。

O脚のためジーンズの横の縫い目が前に寄って来て、O脚がさらに

強調されてしまう。

生地が厚めのジーンズだと履くときに、ものすごい労力を要し、

座るときもしんどいのです。

 

ですから甥っ子は、まさか巡りあえるとは思ってもいなかった、

理想のジーンズに巡り合えた喜びを、爆発させていました。

「このジーンズ、信じられないくらい履き心地がいい!」と。

 

お店の人は、甥っ子の喜び様に嬉しそうにニコニコしていました。

その人は、ジーンズを作っている職人さんで、自分がどんな想いで

このジーンズを作っているのか 溢れんばかりの情熱で話してくれました。

 

 

23年ジーンズを作り続けて、ようやく日本人の体型に合うものが出来上がり

自信を持って商品を提供していることに、私たちも感動してしまいました。

 

作った人が自ら売っている。

だからこそ、熱い想いが伝わって、人の心を動かすんですね。

 

 甥っ子は、普段の買い物のときに、いろんな店を見て廻って、納得いくまで

 探すのですが、その職人さんの人柄と、商品の凄さに即決してしまいました。

 

 「あの人が作っているんだったら信用できるから買うよ」と。

 

 

そのお店で買った後、児島に移動して甥っ子はもう1本ジーンズを購入しました。

そこで買ったものは、初めのお店とは全く違った感じのジーンズで、

かなり厚めのものでした。

 

厚いのにとても柔らかい。

 

一般的なジーンズは、厚いと固いのですが、そこのお店のものは、

織り方が、特殊で苦労の末に厚いのに柔らかい風合いのあるジーンズを

作り上げたそうです。

 

パリコレからもサンプルを送って欲しいとの依頼が最近あったそうで、

今、日本のジーンズが世界から注目されていると聞きました。

 

今回の旅行は、日本人のモノづくりに対する真摯な姿勢を

学ばせてもらいました。

 

きめ細やかさ、クォリティの凄さ、妥協しない諦めない姿勢。

日本人は、本当に素晴らしいなあと思います。

 

ナオミも同じモノづくりの会社として、ホンモノでありたいと思いました。

製品は、その人の思考が反映されると聞いたことがあります。

ホンモノの人からは、ホンモノが出来上がってくるんですね。

 

他業種の一流から学ぶべきことは、たくさんあります。

できるだけ、多くのホンモノの人やモノに出会い、自分を高めて

仕事に生かして行きたいと強く思います。



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