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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0080 2013年8月号  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 充填機のナオミ ━━┛


 今月のテーマは・・・・。

「 頑張り過ぎないで 」



先日、ある方から
「ナオミさんのHPにある、社長の覚悟の時の映像を
あらかじめ見ていたので、学校へ行けなくなった自分の子供に対する
心構えができていて慌てずにすみました。」
と聞き、お役に立ててよかったなあと思いました。



私の子供が不登校のときは、本当に慌てました。
実際自分の子供がそうなるなんて、思ってもいなかったので、
青天の霹靂でした。
 

どうしていいのか分からなくて、困り果てました。
随分時間が経ってから、ようやくジタバタしても
どうしようもないことを理解したのです。



それは、不登校の親の集まりに参加して、分かりました。
そう簡単にはいかないんだと・・・・。
そこで、気付かせてもらったのです。



そこまでの間、子供を責めたり、大ゲンカしたり、
子供を傷つけるようなバトルを繰り返していたのです。
そのことは、本当に申し訳なかったと思います。



学校へ行くことにばかりとらわれていて、本当に苦しい子供の気持ちを
理解してあげれなかったことで、子供はどれだけ悲しくて、
辛かっただろうかと思います。



一番助けて欲しい親から、非難を受け、ダメ人間扱いをされる。
ただでさえ学校に行けない自分に自信を無くしてしまっているのに、
追打ちをかけられては、生きる気力もなくなってしまいます。



一生懸命に頑張って来て、これ以上無理で行けないのだから
「よく頑張って来たね。もうそんなに頑張らなくてもいいよ。」
と言ってあげれたら、どんなに気持ちが楽になったでしょう。



親がジタバタせずに、どーんと構えていれば子供はきっと安心して、
自分を責めることを止め、ゆっくり心を休めて、
また次に歩き始めるときが来ると思うのです。


私も実は、心がギリギリのときに気持ちを助けてもらった経験があります。
(それなのに、子供には私はそれができなかったんですが・・・)



30歳のときに風邪が引き金となり腎盂炎で入院してしまいました。
当時、子供も居たので入院中、母や夫、妹に面倒を見てもらってました。



1ヵ月ほど入院して家に戻って来たのですが、体調が一向に良くならなくて
また入院することになるのではないかと言う不安が常にありました。
入院すると、またみんなに迷惑をかけてしまうと思うと苦しくなっていました。



そんな日々を過ごしていたときに、ある朝起きたら、自分がおかしいことに
気が付きました。

字を書こうとすると、手が震えてまったく書けないのです。
電話が鳴っても恐くて取れない。
じっとしていられなくて、部屋の中をウロウロしてしまう。
ドキドキして、どうしたらいいのか分からなくなってしまいました。

自分の中で何が起きているのか、いったい何でこんなことになって
しまったのか混乱してしました。



その夜、仕事から帰って来た主人にそのことを話しました。
そして、「また入院してしまうかもしれない」と私が言ったときに
主人が、「ええやん、入院しても。」と笑ったのです。



その瞬間、さっきまでの動悸や震えが治まったのです。
結局、私はその後また1ヵ月入院をしてしまいました。
そして、またみんなに協力してもらい、助けてもらったのです。



あのとき、主人が私の不安を取り除いてくれたことで私は精神的に
救われました。
もし、そこで、「そんなん困るなあ。どうするねん。」などと言われてたら
さらに追い込まれていたと思います。



一人で抱えてしまってどうしようもない辛い気持ち、不安な気持ちのときに
誰かが、もう頑張らなくもいいんだよと、ひとこと言ってくれたら
それだけで、救われる人はたくさん居るのではないかと思います。


長い人生です。
少しくらい道草したって、立ち止まったって、いいんですよね。
しんどいよと弱音を吐いてもいいんですよね。
助けてと言っても周りの人には負担になったりはしないんですよ。
むしろ言って欲しかったりするんですよね。



頑張り過ぎないこと。
疲れたら、ゆっくり心を休めて、元気になったらまた始めればいいだけ。
そうしないと持たないです。



何よりもその人が元気でいてくれることが周りのみんなの一番の幸せです。



今、しんどいなあと思っている方、我慢しないで誰かに自分の気持ちを
打ち明けて下さい。
きっと、あなたのことを大切に思っている人は、助けてくれます。
一緒にどうしたらいいのか考えてくれます。



勇気を出して、伝えて下さい。
負担になるから悪いと思わなくてもいいのです。
いつか元気になったときに、今度はあなたが誰かの助けになれば
いいのですから。



どうか、どうか頑張り過ぎないように。