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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0065 2012年5月号  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 充填機のナオミ ━━┛


 今月のテーマは・・・・。

「  ナオミ学校  」



私は、8年前に経営者として生きる決意をしたときは
経営する力量や技術は全くありませんでした。
だけど、なんとかいい会社を作りたいという情熱だけは
溢れるほどありました。



当時、父(先代)は私が後を継ぐことを反対していましたし、
利益主義の経営方針だったので、私は経営者の勉強会に参加して、
自分の目指す社員第一主義の経営を学んでいました。
でも限界がありました。




時々に起きる疑問や解決の方法をその場で聞くことができません。
勉強してもケースが違っていたり、合致しないことが多々あり
いつもジレンマで苦しんでいました。

 
そんなことがあって、自分はもう無理かもしれないと
あきらめかけていた時、今ナオミを引っ張って行ってくれている
統括部長が入社して来てくれたのです。




部長は、ナオミに入社する前、長い間社長業をしていたので
経営のノウハウ、売れる仕組み作り、戦略、人の教育など
私が学びたいことを全て経験していました。




私の「いい会社を作りたいんです」と言う情熱に根負けして
部長は私を立派な経営者に育てる決意をしてくれました。
そこから部長のスパルタ教育が始まりました。(笑)



40代半ばの私にとって、人から指摘されることなんて
もう何十年もなかったので、最初は本当に辛かったです。
言われてもできないことに悔しい思いをして、それこそナオミに
入って来た人が最初に感じる自己嫌悪を私も山ほど経験しました。


そのときに部長によく言われたのが
 「生まれたてのヒナが、すぐに空を悠々と飛ぶ親鳥のようになれますか?
  一足飛びになんてありません。
  成長するには時間がかかります。
  しっかりとひとつひとつ学んで行って下さい。」と。



その度に焦っても仕方ないので、ともかく行動して
言われたことをひとつひとつできるようになろうと思いました。



部長は、分からないことがあればすぐに聞いて下さいと言ってくれて
いたので、私は小学1年生が初めて勉強をするように、
恥ずかしい気持ちは一旦置いて、簡単なこともいちいち聞いていました。



非常に理路整然とした分かりやすい説明を部長はしてくれ
まるでナオミ学校の先生のような感じでした。



しかしながら、自分が本当に成長しているのか分からない状態が長く
続きました。
頭では分かっているけど、腹に落ちてないので何回も同じ失敗を
繰り返したりしていました。



とくに先代との確執は、私の一番苦しいところでした。
話し合いをするつもりで行っても、最後は言い争いになって
かえってみんなに迷惑をかけてしまうことがありました。



そんなとき静かに部長は、言いました。
「いったいなにをやっているのですか。
 自分の溜飲を下げることしか考えてないですよ。
 会社にとってどう行動するべきなのかを考えて下さい。
 清濁併せ飲めてこそ立派な経営者になれるのです。」



その言葉は、一生忘れない言葉です。



「そうか、私は自分のことしか考えていなかった。
自分が志すところに行くためには、今はこんなところで
揉めている場合ではない。
情けない、小さい人間だ。」と思い知らされたのです。



その部長の言葉は、私が今いろんなことを判断するときに
支えとなっている言葉です。

「 ナオミにとってどうなのか・・・・。」

問題が起きたとき、常にそこに立ち返ることができます。



部長がナオミに来てくれて、私はようやく人生の指導者に
出会えたと思っています。
所謂、メンター(優れた指導者。助言者。恩師。)です。



今、若い人たちに限らず、生き方に迷っている人がたくさんいます。
メンターが親であれば、とても幸せなのですがそうじゃない場合が
多いです。そして、メンターに出会えることは本当に稀です。



だから、もしあなたのそばで、はっきりとあなたの悪いところを
指摘してくれたり叱ってくれたりする人がいたら、しっかりと
耳を傾けて欲しいと思います。



人は一人では成長できません。
間違った道に行きそうになったときに、本気でそれは違うよと
言ってくれる人があなたに居たら、あなたは本当に幸せな人だと思います。



ともかくその人の言うことを素直に聞いて、行動をしていけば
いつかふと気がついたときに自分が親鳥になって空を飛んでいるのを
実感します。



ナオミのみんなには、部長のような人に出会いたくても出会えないのだから、
食らいついてしっかり生き方を学んで欲しいと本気で思います。
そして学んで身につけたことを次の世代に伝えれるような人に
なって欲しいと願っています。



追伸
部長は、見た目は先生というよりどちらかというと
どっかの○の親分のような感じです。
初めて会った人に緊張感を与え、なかなか自分に話しかけてくれない
のが辛いと、ときどき漏らしています。(笑)






 
●スカパーのビジネス、経済専門チャンネル 日経CNBCで
 当社のことが取り上げられました。
 
 ナオミの強みがおわかりいただけると思います。


 http://choujin.jp/corp/presentation.aspx?item=379&g=1