┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0047 2010年11月号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 充填機のナオミ ━━┛
「 あきらめない気持ち 」
先日の全体会議は、今までで一番みんなのやる気が感じられる会議でした。
今、当社は、大半の人が会社がよくなるために
どうしたらいいのか私が言わなくても、自発的に一生懸命考えて
仕事をしてくれています。
会社の空気が、前向きでよい緊張感に包まれています。
この状態は、本当に夢のようだなあとしみじみ思います。
そして、ありがたい気持ちでいっぱいになります。
なぜなら、7年前、私がいつか経営者として生きていこうと
思ったころは、仕事に来ていればお給料をもらえると思っていた人が
大半でとても今のような状態は考えられなかったからです。
改善しなければいけないことが山ほどあるのにみんなが、
見て見ぬふりの状態でした。
7年経った今、その当時のことが遠い昔のことのように思えます。
ここに来るまでには、本当に多くの改革を行って来ました。
一番むずかしかったのが、社長(私の父)のことでした。
社長は、いわゆる昭和のワンマン社長でともかく利益第一優先の人間で、
利益のためには、社員さんは二の次という発言、行動を常にしていました。
私は、以前のメルマガにも書いていますが、会社がよくなるためには
絶対に社員さんを大切にしなければ実現しないと思っていました。
社員さんは、自分が会社に大事にされていなければ、会社のために
仕事をしようなんて思いませんもんね。
当然仕事が他人ごとになってしまいます。
それでは、会社がよくなるはずがありません。
社長とは、いつもそのことで意見の衝突を繰り返していました。
2年前のある日のことです。
売上の目標を達成したら、社員旅行の了解をしていた社長が、
達成していたにもかかわらず、それをいきなり反故にすると
言いだしたことがありました。
私は、みんなと約束していたし、がっかりさせてしまうことになるので
社長に地団太を踏んで大声でわめき感情を爆発させて抗議しました。
でも、社長は絶対に認めませんでした。
私は悔しいのと、自分に力が及ばないことに涙があふれました。
随分あとになってその事件を、間接的に聞いた一人の社員さんが、
感銘を受けたと話してくれました。
私のその行動で本当に会社のために腹を括って
一生頑張ると決心したと言ってくれたのです。
私は、社員旅行に連れていってあげれないことに大変申し訳なく
思っていたので、逆に驚いてしまいました。
そして、かたじけないなあと思いました。
その事件があって、私は、なんとしてでもナオミは社員さんを
大切にする会社にしようと思いました。
それからは、社長に理不尽なことを言われ、言いようのない
虚無感にさいなまれる事も、たくさんありましたが、
そんなときは、会社とみんなのためだ、
と自分に言い聞かせて黙って従うこともありました。
直球しか投げれない人間だった私ですが、清濁を合わせ飲むことが
できてこそ大きな仕事ができると教えてくれた人の言葉を守って、
社長とのやりとりを考えて対応するようになって行きました。
そして去年の秋、当然社長に反対されると思っていた新社屋建設ですが、
許可を得ることができたときは、みんなが期待していた大仕事だっただけに
胸をなでおろしました。
今年の5月、無事新社屋が完成し、みんなは本当に大喜びしてくれました。
また秋には、念願の社員旅行にも連れていってあげることもできました。
みんなを大切にすることで、会社のためにみんなが頑張って働いてくれる。
そうしたら、もっともっとみんなが喜ぶことをしてあげたくなる。
よい循環が生まれ、ようやくナオミは私が目指していた会社に
近づいてきたなあと思います。
2年前の忘年会に若い社員さんが、
「胸張って人に自慢できような会社にナオミをしたい」
と言ったことが今も忘れることができません。
ナオミは今、みんなの力のおかげで、そんな会社になりつつある
と思います。
振り返れば7年間、本当に悔しい思い、情けない思い、絶望したことも
たくさんありました。
だけど、あきらめずに頑張れば、思いは必ず実現するんだと
今私は心からそう思います。
●スカパーのビジネス、経済専門チャンネル 日経CNBCで
当社のことが取り上げられました。
ナオミの強みがおわかりいただけると思います。
http://choujin.jp/corp/presentation.aspx?item=379&g=1
●先日、「覚悟の瞬間」というネット上の番組に私のことを
取り上げていただきました。
お時間のあるときに、一度訪問していただければうれしいです。
インタヴュー形式で自分が覚悟したときのことを話しています。
特に、子供さんをお持ちの方にはご覧いただきたいです。