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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0045 (9月号)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 充填機のナオミ ━━┛

今月のテーマは・・・・。

「 仕事は人柄が出る 」



この1年、人の採用を何度か行って来ました。
3か月の試用期間の間に、ナオミとは合わないと
去っていく人もいました。

 

その人たちに共通することがあります。
多分、その人たちはほかの会社であれば、
きちんと働く人であることは間違いないと思います。
人間的にもいい人でしたし、大きな問題を起こすような
人では全くありませんでした。

 

でも合わなかったのは、ナオミが仕事だけがきちんと
できる人を求めていないからです。

 

私は社員さんに常々言ってることがあります。

「ナオミは、単なる仕事の場所ではなく人間として
成長するための場所です。」と・・・。

 

仕事には、人柄が全て出ます。
せっかち、行き当たりばったり、大雑把、適当、
自分勝手、うっかり。
丁寧、我慢強い、穏やか、冷静、慎重、歩調を合わせる。
そのほかにもあるいろんな素質が仕事に必ず出ます。

 

私には、一生忘れることのない自分勝手が露呈した
痛い思い出があります。
出張で東京に、部長と一緒に行ったときのことです。

 

新幹線のプラットホームを私は部長より先にさっさと
歩いていました。
しばらくして部長が来てないことが分かって振り返ると
はるか遠くに部長は居ました。

 

なぜ来ないのだろうと思って早く来てくださいと呼んだら
部長がゆっくりと私に近づいて来てこう言いました。

 

「相手を気遣わずに、すたすたと歩いていくような上司には
私は怖くてついていけません。」
と言われたのです。

 

私は、頭をガーンと打たれた思いと、恥ずかしさで
穴があったら即刻入りたい気持ちになりました。
周りの歩調に合わせることができない私を心配して、
部長は言いたくもないことをあえて言ってくれたのでした。

 

いわゆる、自分勝手の典型です。
実際の事象を通して、今までの私の自分勝手さを
気付かせてくれたのでした。

 

人は、自分のダメなところに案外気が付いていません。
直した方がいいよと、言ってくれる人が周りになかなかいない
から分からないまま過ごしていることが多いです。

 

だから、もし周りに言ってくれる人があなたにいたら、本当に
その人を大事にして欲しいと思います。
その人は、良くなって欲しいと強く願って
言ってくれてるのです。

 

ただ、悲しいかな人間は痛いことを言われると
素直に聞けません。
そうすると、いずれ言ってもらえなくなり
気付きを得ることもなくなって行きます。

 

ナオミに来た人には、そうなって欲しくないなあと私は思うのです。

 

人間としてレベルを上げることによって、豊かな人生、
味わい深い人生を歩めると私は信じています。
だからこそ、言いたくもないことも言わせてもらっています。

 

しかしながら、それを望まない人にとってはナオミはとても
しんどい場所だと思います。
そこまで言われたくない人、会社は仕事だけをきちんとする場所で
人との深いかかわりを望まない人、また成長をしたいと
特に思っていない人には大迷惑なのかもしれません。

 

私は成長したいと強く思っている人と仕事がしたいと思います。
そう思う人たちと切磋琢磨しながら本当に素晴らしい会社に
して行きたいと思います。

 

そして、社員さんがナオミで働いて、厳しいことも時には
あったけど、人と深くかかわることによって、自分の成長にとても
役に立ったと思ってもらえるような会社にしたいと思います。