ナオミの充填物語　ビフォー・アフター◆ VOL．0128 2017年12月号

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◆ナオミの充填物語　ビフォー・アフター◆ VOL．0128 2017年12月号　
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「　経営者に必要な資質　」

先日、将来、経営者になりたい大学生が、経営者として
必要なことを聞きたいということでやって来ました。

私は、その時に経営者のあるべき姿の話をしました。
今まで、そんな機会があまり無かったので、新鮮な時間でした。

私が経営者を目指していたころ、ナオミに入社した
専務の川田（以前に長く経営者をやっていた）が、
私に言ってくれた話をしました。

「経営者にとって、大事な資質は2つあります。
ひとつは素直であること。もうひとつはブレないこと。
それが、駒井さん（当時、役職はありませんでした）には備わっています。」

私は、そんなことを誰からも言われたことがなかったので、
そうなのかなあと思って聞いていました。
言われたときから12年が経った今、確かに必要な資質だなあと思います。

なぜそれが必要なのか、私は次のように考えています。

まず、素直であることは、
1　人を信じる力がある
2　人の話を聞くことができる
3　人に言われたことを実行してみようとする
4　人に指摘されれば改善しようとする

経営者は、裸の王様になる可能性が高いです。
耳の痛い話を聞かないで、聞き心地の良いことばかり言う人を
周りに置くようになってしまうと、会社は傾きます。
だから、いつも素直な姿勢が必要なんだと思います。

次に、ブレないことは、
1　人から信用される
2　言うことが変わらないので、人が安心して仕事に取り組める

言っていることに一貫性が無く、すぐに変更してしまう
ブレブレな経営者は、信用されないですし、またかと相手にされなくなります。

そのうち、優秀な人は、その経営者から去って行き、
給料のためだけに働く人だけが残ることになります。
そうなると会社は、いずれダメになっていきます。

柔軟な頭と心、そして変わらずにやり続ける姿が、
みんなから信頼されることに繋がるのだと思います。

ただ私には、それができているかといえば、まだまだです。
そう在りたいと思って、努力をしている日々です。

それと、経営者にとってもうひとつ必要なのが、
天運だと思っています。

運が強いこと。

運が強いのは、生まれつきなんかではありません。
運を呼び寄せる人が、運が強いのだと思います。

自分のことばかり考える人には、運は呼び寄せられません。
一時、運が来ることもありますが、長続きはしません。

何よりも、誰かの役にたつために考えたり、
動いたりしたときに、運はやってきます。

特に多くの人が喜ぶために、損得無しに動いたとき、
思いもかけないところから、助けが働いたり、
ものすごいタイミングで事が運んだりします。

それは、世の中の役に立つことを本気で信念をもって
動いているときに、与えられるものだと思います。

もちろん、経営して行く上で、戦略や財務のことも大事です。

けれども、運があれば、それを自分がしなくても、
やってくれる人を引き寄せることができます。

経営者の強い想いに賛同した、その道のスペシャリストが集まれば、
会社は世の中に大きく貢献できます。
そしてたくさんの人を幸せにできることになります。

ただし、経営者が損得を先に考え出したときは、運から
あっという間に見離されることになるので、いつも
みんなのためになっているのかの判断を間違わないように
しなければなりません。

経営者の前に、人としての美しい生き様ができる人間になることが、
なによりも大切だと自戒の意味も込めて伝えました。

世のため、人のために、そして自分自身もやりたいことをして生きる。

そんな素晴らしい経営者を目指して、ぜひ頑張って欲しいと思います。