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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0096 2015年1月号
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今月のテーマは・・・・。
「真剣に話し合うって楽しい!」
一昨年の秋から、出前授業の機会をいただき、主に大阪の高校で
「働くこと、生きること」について、話をさせていただいています。
去年の秋からは、大阪情報コンピューター高等専修学校(OIC)で
初めての試みである40時間の出前授業を始めました。
1回、2時間で月2回ほど学校に出向きます。
放課後の時間を使って、自由参加の授業です。
参加者は2年生(2クラス)でだいたい3名~8名です。
今まで、出前授業で大勢の人を対象に話をして来ましたが、
それは一方的に私が話すだけでした。
それでは、時間が経てば忘れてしまい、心に残ることがないので
できれば、少人数でお互いに話せる環境で、数回やりたいなあと
思っていました。
ですから今回の方式は非常に勉強になるなあと思ったのです。
ただ、お引き受けしたものの、40時間もの長い時間を
どうしようかなあと思いました。
担当の先生にお聞きすると「自由にやってください!」と
任せて下さったのでそれなら、生徒さんが
「楽しい!また次も参加しよう」と思ってもらえる
ような授業にしようと思いました。
始まる前はどんな風に生徒さんが反応してくれるんだろうと
少し不安な気持ちもありました。
生徒さんの側にしても、企業の経営者と話したこともないでしょうから
何を話していいのか分らないだろうなあと思っていたのです。
それで、できるだけ話すことを大事にして、一緒に授業を作っていく
スタンスでスタートしました。
まずは信頼関係を作ることをしないと本音で話してはもらえないだろうと
思ったので、敷居を低くして参加しやすい授業にしました。
まず1回目は、詳しく自分の名前の紹介をしてもらいました。
自分の名前をホワイトボードに書いてもらってみんなの印象に
残るようなストーリーのある説明をしてもらいました。
たとえば、私で言えば
駒井 亨衣(ゆきえ)は、
「将棋の駒に井戸の井で駒井です。滋賀県に多い苗字だそうです。
亨は女性には使わない字ですが、これは名前の先生につけてもらいました。
亨はものごとが支障なく行われると言う意味で、
衣は衣装に困らないようにと言うことだそうです。
ゆきえと言う響きが私はとても気に入っています。」
このように説明すると聞いた人は相手に関心を持ち、名前を憶えてくれます。
生徒さんに感想を聞くと、その人に対して親近感がわいてきたと
言っていました。
また、次の授業ではグループで行うゲームをしました。
みんなで協力しないと終わらないゲームです。
ゲームの後の振り返りアンケートには、グループで
何かをするという経験をしたことがなかったので、面白かった
という意外な意見が結構ありました。
みんなで目的に向かって協力しながら作業をする経験は
楽しいだけではなく、面倒くさいことの方が多いです。
でも社会、組織で生きていく上で避けられないことなので
人と関わって目的を果たす経験を生徒さんたちにもっと
させてあげたいなあと思いました。
ほかには褒めゲームというのをやりました。
褒めカードというものがあって、それをトランプのように
一枚引いてそこに書いてあることを、行うというものです。
たとえば、
「右隣の人を1分褒めてください」とか
「口下手を良い言葉、ポジティブな言葉にして2つ教えてください」
「あなたの大切な人について教えてください。どんなところが素晴らしいのか
1分間話して下さい」
などです。
やってみると、みんなが段々、ニコニコと笑顔になって行くのです。
褒めてもらうことや褒めることは、普段ほとんどしませんよね。
無理やりではあるのですが、やっぱり褒めてもらうとうれしいし
照れくさいけど褒めると気分がいいので、だんだんと場が和んで行きました。
参加している生徒さんは回数を重ねるごとにお互いを知るようになり
親近感が生まれて来ています。
また、こちらに対しても警戒心が無くなって来て、話しても
大丈夫だなあと思ってくれるようになっています。
アンケートには、次回が楽しみですと書いてくれることが増え、
私自身も生徒さんに会いたくて行ってます。
先日は、お互いの信頼関係がそろそろできてきたかなあと思えてきたので
本音で自分の悩みや、これってどうなんだろうと聞いてみたいことなどを
話し合う「ぶっちゃけトーク」をしました。
みんな真剣に考えて自分なりの言葉で意見を言ってくれました。
ふざけたことを言ったり、いい加減な発言をする子はいませんでした。
(正直、意見が出るのかなあと心配していたんですが・・・。)
ある子が、
「話すことってすごく楽しい。こんないい機会があるのに
もったいないなあ。みんなもっと参加したらいいのに。」と言ってくれました。
その言葉は、とてもうれしいものでした。
脳と心を目いっぱい使って真剣に話す。
それは、ほかのどんなことよりも私は楽しいと思うのです。
大学生向けにはぶっちゃけトークを何度となくやってますが、
一度来てくれた人が、「楽しかった!また絶対に来ます」
と言ってくれるのはそのことを体感したからなんだと思います。
適当に話している間は、そうは思いません。
きちんと受け止めてくれる人たちと、本音で、真剣に話すから
味わえる気持ちよさなんだと思います。
こうやって、みんなで作っていく授業は3月の末まで続きます。
できれば、40時間の出前授業の終わりには、みんなが自分の考えを
人に話せるようになればと思っています。
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