充填物を充填する際に容器としてスパウトパウチが選ばれるケースが増えています。スパウトパウチを使用することで、従来に比べて容器代や運送費のコストを削減できます。充填機を導入する上で、充填物だけではなく容器に対しても最適な充填機を選択することが重要です。このページでは、スパウトパウチの充填方法とスパウトパウチに最適な充填機についてご紹介します。
スパウトパウチ容器の特徴
スパウトパウチ容器は、アルミやプラスチック製の袋に注ぎ口が付いた包装容器です。飲料品や調味料、詰め替え用の化粧品や洗剤などの商品に幅広く使われています。スパウトパウチ容器は、軽量で持ち運びがしやすく、容器の素材がやわらかいため、中身を最後まで使い切りやすいことが特徴です。また、従来のボトルや瓶容器に比べて、容器代や運送費のコスト削減にもつながります。
スパウトパウチの充填方法
スパウトパウチの種類によって充填方法は異なります。スパウトパウチを充填する方法は主に2種類あります。
01
スパウトパウチの口に充填ノズルを差し込んで充填物を注入し、キャッピングをする方法
スパウトパウチの口が上部についているタイプの場合は、口径が小さく細長い充填ノズルを奥まで差し込み、充填物を注入します。100ml〜300ml程度の比較的容量が少ない充填物を生産する場合によく利用されているスパウトパウチです。

02
スパウトパウチの上部から充填物を注入し、シールをする方法
肩部分に口があり、上部(または下部)が開いているスパウトパウチの場合は、充填は比較的簡単に行うことができます。ただし、充填後に超音波処理などの圧着作業(シール作業)が必要になりますので、別途シール機が必要です。500ml〜1000ml程度の大容量充填や詰め替え用容器の場合に利用されることが多いスパウトパウチです。

スパウトパウチの充填が可能な充填機種
充填機メーカーナオミでは、スパウトパウチの充填に最適な3つの充填機種をご用意しています。ナオミの充填機は、スパウトパウチの大きさや形状に応じて、充填ノズルの細さや長さをカスタマイズすることが可能です。充填機の選定やカスタマイズについては、ぜひお問い合わせ時にご相談ください。
チューブ充填機(6DTZ-T)
チューブ充填機は寸胴や鍋から直接吸い込み充填ができるため、ゼリーや食用油などの液体をスパウトパウチに小分けする際に使用されています。また、チューブを交換するだけで品種替えができるため、小ロット多品種の生産に最適です。

01のスパウトパウチの充填方法に対応する充填機です
パズル充填機(RD703+DU01)
パズル充填機はヘッドを交換することで、液体充填と粘体充填が可能です。さまざまな充填物をスパウトパウチに充填したいときに使用されることが多いです。液体充填以外にもジャムや調理味噌、タルタルソースやマヨネーズなどの小分け充填にも使用されています。

01のスパウトパウチの充填方法に対応する充填機です
ピストン充填機(PSZY)
ピストン充填機は液体・粘体のどちらも充填が可能です。また固形物や具材が入った充填物にも対応できます。1つの充填物をスピーディーにスパウトパウチに注入充填し、大量生産したい場合に使用されることが多いです。
