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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0077 2013年5月号
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今月のテーマは・・・・。
「 悩ましい採用のこと 」
先日、ある座談会に参加させていただきました。
それは東京の皇居前にあるパレスホテルの社長との座談会でした。
最近リニューアルしたパレスホテルは、3年間を費やして
建て替えしたそうです。
話の中で印象的だったのは、社長が社員さんをとても大事にされている話です。
建て替え中、いろんなところに移動してもらった社員さんを
元気かどうか一人づつ訪ねて廻られたこと。
そして、ホテルの建て替えの進捗状況をニュースにして送られたこと。
忘年会を開いて、移動した社員さんをねぎらったこと。
お給料の半分は、建て替え中で収入がない3年間の間も支給されてたこと。
結果、建て替えが完了したときに全員が戻って来てくれたそうです。
おもてなしのサービスが素晴らしいことで、有名なホテルですが、
その理由が分かりました。
社員さんは、社長から大事にされているからこそできることなんだと思いました。
そんな社長に「採用したい人はどういう人ですか?」と
言う質問がありました。
私もとても聞きたいことだったので、興味深く答えを待っていました。
そしたら「感じのいい人」との一言でした!
ちょっと驚きましたが、でもなるほど深いなあと思いました。
感じのいい人=相手に気持ちのいい印象を与える人ですよね。
自分勝手ではない人。
取り繕わない自然体の人。
配慮の出来る人。
明るくて前向きな人。
自分に誇りを持っている人。
など、多くの意味をその一言で含んでいるんだなあと思います。
弊社では、売上が非常に伸びているのに伴って、人員を増やすことが
必要になり、去年から面接を頻繁に実施しています。
面接では、その人の経歴よりも、その人のしぐさ、顔つき、声のトーン、
オーラ、目の配り方、姿勢、温度感などを見ることを大切にしていますが、
人の採用は、なかなか難しくて、面接でいいと思っても、いざ一緒に
働きだすとあれ?面接のときとかなり違うなあと思うこともあります。
1回の面接では正直、その人の本質は分かりません。
本当に分かるのは、3~6カ月経った時です。
時間がかかります。
せっかく縁あって、ナオミに来てくれた人なので、できる限りのことは
しますが、やはりどうしても難しいこともあるので本当に人の採用は
一番悩ましいことです。
最終考えるのは、ナオミという水に合う人なのかと言うことです。
池に住んでいる魚が、海では住めないように、海の魚は池に住めません。
それぞれ住む場所があります。
違うところにいると、自分も苦しいし、周りも苦しくなります。
それが見えて来たとき、その人と話し合い、本当にその人にとって
ナオミに居ることがいいのかどうかを考えます。
そんなときは、入社した人の側でも、違和感を感じてたり、
思っていたような会社ではなかったなあと迷いが
生じているんだと思います。
それでも腹を括って、ここでやって行くんだと思えたらいいのですが、
それがどうしても思えない場合もあります。
だから自分の居場所が見つかった人は、本当に幸せです。
迷うことなく、前に進んでいけばいいのですから・・・。
この会社が大好きで、仲間が大好きだと思える人は、とても幸せな人ですが、
そう思えるのは、その人が一生懸命であるからこそなんですよね。
好きだと思えるのは、その場所で、認めてもらっている、必要とされている、
と言う感覚があるからで、その感覚は一生懸命やってないと得られないものだと
思います。
頑張った人だけに与えられる幸せな感覚です。
これからも、きっと私は人の採用では悩み続けるとは思いますが、
ナオミイズムを理解してくれる人、同じ考えを持った人をあきらめずに
探し求めて行きたいと思っています。